オンライン接客・アバター接客

化粧品特有の繊細な「色」や「質感」の再現性を高めた、高精彩な映像を実現するカウンセリング・プラットフォーム

DECORTÉ Personal Beauty Concierge

株式会社コーセー

導入のきっかけ・課題

コロナ禍に端を発した化粧品業界が今迄に経験したことのない状況。従来の店頭カウンターでの対面で実施していたテスターを利用した接客、タッチアップが出来なくなっただけでなく、緊急事態宣言下でお客さまは商品・お店から足が遠のき、美容部員も同様に出勤・出社出来ない状況となってしまった。そんな中コロナ禍においてもお客さまと繋がっていたいという美容部員とブランドの思いから、オンライン上での接客を実現する可能性の検討に至りました。当時、オンライン上の接客と言えば企業が利用している Web 会議アプリ、サービスを利用するのが主流でしたが、それを KOSE のカウンセリングとして利用するには品質面で大きな課題を抱えていました。Web 会議ではビデオ通話の品質を「会議を円滑に行う」ために調整されており、その結果化粧品の色、ツヤ、質感などを伝えることが難しく、肌の状態も見ることが出来ませんでした。またカウンセリングは単なるビデオ通話だけで成立せず、商品情報の説明、お客さま情報の記録、カウンセリングの予約などの業務上必要とされるものを「機能」として開発する必要がありました。それは従来の Web 会議では実現出来ないものだったのです。

SkyWay 採用理由

SkyWayがWebRTCというテクノロジーの検討を進めるにあたって国内最大手の通信キャリアのNTTコミュニケーションズ社のサービスとして提供されるという安心感は当然ありましたが、PoCを実施している際のエンジニアを中心としたサポート体制と品質が非常に素晴らしかったことが大きいです。

効果

2021 年 9 月に DECORTÉ Personal Beauty Concierge というサービスをリリース出来たことに尽きると思います。このサービスはオンライン上でコーセーの美容部員がお客さまに対して 1 対 1 でカウンセリングをご提供するものですが、店頭で実際に行っているカウンセリングを如何に実現するかを品質面でも機能面でもこだわって開発を進め、当初想定していたレベルを実現出来ていると思います。私は SkyWay を WebRTC で映像と音声データを通信させるプラットフォームと捉えていて、それが故の自由度の高さや、汎用性の高さが我々の目指すサービスには不可欠な要素でした。いわゆる「Web 会議」アプリやサービスでは実現でき得なかったものです。 コロナ禍で始まったオンラインでのカウンセリングサービスの開発ですが、カウンセリングを提供するブランド事業部と我々情報統括部が今迄にない距離感で、まさに一心同体となって仕事を始めたことで、今までにないサービスや仕事の仕方を生み出しました。お客さまと従業員のニーズ、さらにはシーズに向き合い、テクノロジーとデータを活用して新たなビジネス、サービスを生み出したということではまさに「真の DX」を体現出来たのではと感じています。

DECORTÉ Personal Beauty Concierge

WEB-BC SYSTEMは、従来のオフラインカウンセリングのきめ細かさを再現しながら、オンラインならではの手軽さを両立させ、さらには、カウンセリングの予約から商品の購入までを一連の流れでスムーズに完結できる、全く新しい概念のカウンセリング・プラットフォームです。化粧品特有の繊細な「色」や「質感」の再現性を高めた、高精彩な映像を実現します。