概要

Analyticsは、SkyWayの通信状況と品質を分析するための機能です。通信ログを収集・可視化することにより、エンドユーザーの通信品質の正確な把握が可能となり、迅速な問い合わせ対応や、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立てることができます。

Analyticsの利用シーン

エンドユーザーから不具合の申告があった際、対応者はエンドユーザーの利用環境(ブラウザやOSのバージョン、使用機器の名称、等)と、通信状態をAnalyticsの画面で確認します。そうすることで、ブラウザアップデートが必要、マイクがオフになっている、ネットワーク環境の改善が必要、等の適切な案内を行うことができます。

Analyticsが収集する通信ログ

Analyticsが収集する通信ログには2種類あります。サーバ通信ログとクライアント通信ログです。クライアント通信ログは主にグラフで可視化する通信状態に関する情報です。サーバ通信ログは主にチャンネルやメンバーの基本情報ですが、SFU利用時にはSFUサーバ上の通信ログも含まれます。いずれも通話内容や個人を特定するような情報は収集しません。

通信ログのフロー

クライアント通信ログの送信は、以下のバージョンでの利用を推奨します。

  • JavaScript SDK: v1.7.0以降
  • iOS SDK: v2.0.0以降
  • Android SDK: v2.0.0以降
  • Linux®︎ SDK: v1.0.0以降 (Linux®︎ は、米国およびその他の国における Linus Torvalds の登録商標です。)

通信ログの送信について

クライアント通信ログはSkyWayコンソールでAnalyticsを有効化していない場合でも送信されます。これは何らかのトラブルが生じた際のサポート時に利用するためです。

もし送信しないようにする場合は、SkyWayAuthToken で analytics の enabled プロパティを false にします。

{ version: 3, scope: { appId: "sample-app-id", analytics: { enabled: false, // false を指定 }, rooms: [ ...以下省略

SkyWayAuthToken v1, v2 を使用する場合の指定方法は 旧バージョン SkyWayAuthToken(各種SDK用) を参照してください。

なお、この設定を行った場合でも、サーバ通信ログは収集されます。