昨今、働き方改革が推進され、テレワークを導入する企業が増えてきました。また、新型コロナウイルスの流行を経て、ウェビナーやオンライン商談などの需要も増え、Web会議システムの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ビデオ通話プラットフォームのSkyWayが、Web会議システムとは何か、無料で人気なWeb会議システム、目的別におすすめなWeb会議システムをご紹介。導入検討の際の比較ポイントも解説します。
- Web会議システム とは?
- 無料の人気Web会議システム
- Web会議システムの選び方と比較表
- Web会議システムの比較ポイント
- まとめ
代表的なビデオ通話プラットフォームとして、NTTコミュニケーションズが開発、運営する「SkyWay」があります。 「SkyWay」とは、ビデオ・音声通話をアプリケーションに簡単に実装できる国産の開発ツールです。⇒概要資料をダウンロードする(無料)
Web会議システム とは?
Web会議システムとは、インターネットを通じて遠隔地にいる人々が音声や映像、資料を共有しながらリアルタイムでコミュニケーションを取ることができるツールです。社内会議、商談、面接、セミナーなど様々な用途で活用され、リモートワークの普及に伴い、その需要が急速に高まっています。無料版と有料版があり、機能や利用条件が異なるため、使用目的に合わせて選択することが重要です。
また、Web会議システムのリアルタイム通信機能にはWebRTCという技術が活用されています。WebRTCに関しては、以下の記事にて解説しているので、ご参考ください。
無料の人気Web会議システム
無料の人気Web会議システムには、Zoom、Google Meet、Skype、Microsoft Teams、Slack、Chatworkなどがあります。これらのシステムは、インターネット接続があれば誰でも簡単に利用でき、音声や映像、画面共有など基本的な機能を無料で提供しています。特に、リモートワークやオンライン教育、友人や家族とのコミュニケーションに幅広く活用されています。
サービス名 | 特徴 | 料金 (無料プラン) |
料金 (有料プラン) |
URL |
---|---|---|---|---|
Zoom | 大規模な会議やウェビナーに適しており、 高品質なビデオ通話と豊富な機能が特徴 |
無料 ・40分 ・100人まで |
プロ 月額2,125円/ユーザー ・30時間 ・100人まで |
公式サイトはこちら |
Google Meet | Googleの他サービスとの統合が強みで、 使いやすさに優れる |
無料 ・60分 ・100人まで |
Google Workspace Business Standard 月額680円/ユーザー ・24時間 ・100人まで |
公式サイトはこちら |
Skype | 個人利用から小規模ビジネスまで幅広く対応、 国際通話に強い |
無料 ・ビデオ通話10時間 ・音声通話 無制限 ・100人まで |
- | 公式サイトはこちら |
Microsoft Teams | 企業向けに設計され、 Office 365との深い統合が特徴 |
無料 ・60分 ・100人まで |
Microsoft Teams Essentials 月額500円/ユーザー ・30時間 ・300人まで |
公式サイトはこちら |
Slack | チャット中心のコミュニケーションツールで、 簡易的なビデオ会議機能も提供 |
無料 ・時間無制限 ・1対1のみ |
プロ 月額1,050円/ユーザー ・時間無制限 ・15人まで |
公式サイトはこちら |
Chatwork | ビジネスコミュニケーションに特化し、 チャット、タスク管理、ファイル共有、 簡易的なビデオ会議機能を一元管理 |
無料 ・時間無制限 ・1対1のみ |
ビジネス 月額840円/ユーザー ・時間無制限 ・14人まで |
公式サイトはこちら |
無料プランでは利用時間や参加人数に制限がある場合も多いため、用途に応じて有料プランへのアップグレードも検討すると良いでしょう。
Web会議システムの選び方と比較表
Web会議システムを選ぶ際は、参加者の人数、会議の頻度と時間、映像・音声の品質、必要な機能、セキュリティレベル、サポート体制を重視することが重要です。小規模な1対1のミーティングから、大人数参加のセミナーや全社会議まで、目的に合ったシステムを選びましょう。
ここでは、4つの用途に合わせたおすすめのWeb会議システムを、比較表でわかりやすくご紹介します。
Web会議システム 4つの選び方
Web会議システムは、大きく4つの用途に分けられます。
- 会議や打ち合わせ(個人向け)
- 会議や打ち合わせ(企業向け)
- ウェビナーやオンラインイベントなど1対多人数
- 面接や接客、商談、オンライン診療やオンライン講座など特定の用途
用途別に詳しく解説します。
1.会議や打ち合わせ(個人向け)Web会議システム
個人利用者やフリーランサー、小規模ビジネスオーナーなどの個人向けWeb会議システムは、主に以下の特徴を持っています。
- 使いやすさ:直感的なインターフェースで、初心者でも簡単に操作できる。
- アクセシビリティ:アプリのダウンロードが不要で、ブラウザから直接参加可能なものが多い。
- コスト:無料プランが用意されており、基本的な機能(音声通話、ビデオ通話、画面共有)を無料で利用できる。
おすすめのWeb会議システム(個人向け)
個人向けWeb会議システムでおすすめは、Google Meet、Skypeです。これらのシステムは、1対1の打ち合わせや少人数の会議に最適で、リモートワークやクライアントとのコミュニケーションを支援します。
サービス名 | 特徴 | 料金 | URL |
---|---|---|---|
Google Meet | Googleアカウントがあれば誰でも利用可能。 簡単に会議を設定・共有できる。 |
無料 | 公式サイトはこちら |
Skype | アカウントがあれば無料で利用可能。 国際通話にも強く、個人利用に適している。 |
無料 | 公式サイトはこちら |
これらのシステムを選ぶ際は、自分のニーズに合った機能、アクセスのしやすさ、コストを考慮して選択しましょう。
2.会議や打ち合わせ(企業向け)Web会議システム
企業向けWeb会議システムは、組織の規模や業務の性質に応じた高度な機能とセキュリティを提供します。
主要な特徴は以下の通りです。
- 多人数対応:大規模な会議や全社ミーティングに対応できる、多人数同時接続機能。
- 高度なセキュリティ:企業の機密情報保護のための強固なセキュリティ対策(エンドツーエンド暗号化、アクセス管理など)。
- 統合性:他のビジネスツール(CRM、プロジェクト管理ツールなど)との統合が可能。
- カスタマイズ性:企業のブランディングに合わせたカスタマイズオプション。
- サポート体制:カスタマーサポートや専任のアカウントマネージャーの提供。
おすすめのWeb会議システム(企業向け)
企業向けWeb会議システムでおすすめは、Microsoft Teams、Zoom Business、Cisco Webexが挙げられます。これらのシステムは、企業のコミュニケーションとコラボレーションを強化し、リモートワークや分散型チームの管理を効率化します。
サービス名 | 特徴 | プラン | 料金 | URL |
---|---|---|---|---|
Microsoft Teams | Office 365との統合が最大の強みで、 文書共有、チームコラボレーション機能が充実。 企業内コミュニケーションと プロジェクト管理に最適。 |
Microsoft Teams Essentials | 月額500円/ユーザー | 公式サイトはこちら |
Zoom Business | 高品質なビデオ会議と安定した接続性が特徴。 大規模なウェビナーや オンラインイベントに強く、 使いやすさも魅力。 |
プロ | 月額2,125円/ユーザー | 公式サイトはこちら |
Cisco Webex | セキュリティとスケーラビリティに優れ、 大企業や教育機関での利用に適している。 高度な会議機能とカスタマイズ性が高い点が特徴。 |
Webex Starter | 月額1,700円/ユーザー | 公式サイトはこちら |
3.ウェビナーなど1対多人数向け Web会議システム
ウェビナーや大規模オンラインイベントに特化した1対多人数向けWeb会議システムは、発表者から多数の参加者へ情報を効率的に伝達するための機能を備えています。
主な特徴は以下の通りです。
- 大規模参加対応:数百から数千人の参加者をサポートする能力。
- インタラクティブ機能:Q&Aセッション、アンケート、リアルタイム投票など、参加者との双方向コミュニケーションを促進する機能。
- 録画と共有:セッションの録画と後からの視聴を可能にする機能。
- 参加者管理:登録、参加者の追跡、アナリティクス提供など、イベント管理を容易にするツール。
おすすめのWeb会議システム(1対多人数向け)
1対多人数向け Web会議システムでおすすめは、Zoom Webinars、Cisco Webex Events、ネクプロ、V-CUBEセミナーです。これらのシステムは、教育セミナー、製品発表、企業研修など、さまざまなシナリオでの使用に適しています。
サービス名 | 特徴 | 料金 | URL |
---|---|---|---|
Zoom Webinars | 使いやすさと高品質なビデオ通話が特徴。 大規模な参加者もサポートし、 リアルタイムのインタラクション機能が充実。 |
100名:月額5,400円 500名:月額18,800円 1,000名:月額45,700円 |
公式サイトはこちら |
Cisco Webex Events | セキュリティと大規模配信に優れ、 企業や教育機関、グローバルでの使用に適している。 高度な管理機能とカスタマイズ性。 |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
ネクプロ | 動画をライブのように配信する「疑似ライブ」や CRMと連携が強み。 国内大手の導入実績多数。 |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
V-CUBEセミナー | インストール不要で大規模配信が可能なウェビナーツール。 安定性と充実のサポートで高品質なオンラインセミナー体験を提供。 |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
4.特定の用途向け Web会議システム
4-1.面接・採用向け Web会議システム
面接・採用プロセスに特化したWeb会議システムは、遠隔地にいる候補者との効率的なコミュニケーションを可能にします。これらのシステムは、採用担当者と応募者間の直接的なやり取りをサポートし、面接のスケジューリング、実施、評価を一元的に管理できる機能を提供します。
主な特徴は以下の通りです。
- スケジューリング機能:面接の日時を簡単に設定し、候補者に自動的に通知。
- 録画機能:面接の内容を録画し、後から評価やレビューが可能。
- セキュリティとプライバシー:候補者の情報保護のための高いセキュリティ基準。
- インタラクティブ機能:質問リストの共有、リアルタイムのフィードバックなど、面接プロセスをサポート。
おすすめのWeb会議システム(面接・採用向け)
面接・採用向けWeb会議システムは、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどが広く利用されていますが、harutaka、インタビューメーカーは、特に採用プロセスを効率化するために設計されたプラットフォームで、よりスムーズな採用活動が実現します。
サービス名 | 特徴 | 料金 | URL |
---|---|---|---|
harutaka | 採用体験の向上を目指し、 録画選考や面接の場面での採用戦略をデータ活用により 強化する採用改善プラットフォーム。 |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
インタビューメーカー | 採用面接プロセスに特化したツールで、 録画面接や採用管理機能で 候補者評価の効率化をサポート。 |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
4-2.オンライン接客・商談向け Web会議システム
オンライン接客・商談に適したWeb会議システムは、企業が顧客やクライアントと効果的にコミュニケーションを取るために特化した機能を提供します。これらのシステムは、直接的な顔見せや製品デモ、契約締結プロセスをオンラインでスムーズに行えるように設計されています。主な特徴は以下の通りです。
- 高画質のビデオ通話:製品やサービスの詳細をはっきりと伝えるための高解像度ビデオ。
- 画面共有機能:プレゼンテーションやデモの共有に便利。
- ドキュメント共有・署名:契約書や提案書などのドキュメント共有と、オンラインでの署名をサポート。
- セキュリティ:顧客情報の保護とプライバシーを確保するためのセキュアな通信。
おすすめのWeb会議システム(オンライン接客・商談向け)
オンライン接客・商談向け Web会議システムは、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどが一般的に利用されていますが、ビデオトーク、LiveCall、どこでもSHOWBY、ベルフェイスは、オンライン接客・商談に特化した機能を持ち、より効率的な営業活動が可能になります。
サービス名 | 特徴 | 料金 | URL |
---|---|---|---|
ビデオトーク | SMS経由で送信されるURLをタップするだけで、 アプリやアカウント登録不要でビデオ通話が可能なサービス |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
LiveCall | 場所の制約なく顧客と企業のコミュニケーションを 可能にするオンライン接客ツール。 実店舗のような体験をWebで提供し、 顧客エンゲージメントを強化 |
要問合せ | 公式サイトは こちら |
どこでもSHOWBY | 番号接続や招待接続、名刺交換機能を備えた 商談・面談に特化したオンライン営業、クラウド商談サービス |
無料 (有料プランあり) |
公式サイトはこちら |
ベルフェイス | 銀行・証券リテール営業の シェアNo.1を誇る電話面談システムで、 簡単操作でオンライン商談が可能 |
要問合せ | 公式サイトはこちら |
4-3.オンライン診療・レッスン・講座向け Web会議システム
オンライン診療、レッスン、講座に特化したWeb会議システムは、遠隔地からでも専門的なサービスを提供するための機能を備えています。これらのシステムは、特定のニーズに合わせてカスタマイズされ、以下のような特徴を持っています。
- 高品質のビデオと音声通話:クリアなコミュニケーションを確保し、細部まで伝えられる。
- プライバシー保護:患者や生徒の情報を守るためのセキュリティ対策が施されている。
- 予約システム統合:利用者がオンラインで簡単に予約やスケジュール調整ができる。
- 資料共有・ホワイトボード機能:教材や診療情報の共有、説明のための描画機能。
おすすめのWeb会議システム(オンライン診療・レッスン・講座向け)
例えば、オンライン診療には患者のプライバシーを守るための厳格なセキュリティが必要ですし、オンラインレッスンや講座では、教材の共有やインタラクティブな学習が重要になります。これらの要件を満たすWeb会議システムであれば、質の高いサービス提供が可能になります。
しかし、既存のシステムでは賄えない部分が多く、自社開発が必要になるケースがほとんどです。
そこで、ビデオ通話機能を簡単に組み込むことができる「SkyWay」がおすすめです。「SkyWay」を活用すれば、フルスクラッチで開発をするよりも短期間かつ低コストで、自社サービスにあったビデオ通話機能を実装することが可能です。
「SkyWay」とは、ビデオ・音声通話をアプリケーションに簡単に実装できる国産SDKです。
大きな特徴としては、以下が挙げられます。
- スピーディーな開発ができる:
開発資料が豊富かつ日本語でわかりやすい、国内エンジニアがサポートしてくれる - 信頼性・安全性が高い:
NTTコミュニケーションズが開発、運営する国産SDK。サービス歴は10年以上で、累計導入サービス数も21,000件以上 - 無料で開発スタート:
開発検証用として、Freeプランあり。テスト検証期間中は無料で利用可能。商用サービス提供後も基本利用料11万 + 従量課金制で安心。
WebRTCのSDKとして提供されているものは、海外製が多いため、開発ドキュメントも英語か和訳のもので開発しにくい傾向にあります。 「SkyWay」であれば、NTTグループが開発、運営する安心の国産SDKかつ、国内エンジニアがサポートしてくれるため、開発運用工数も大幅に削減でき、開発のしやすさからもおすすめです。
テスト検証用は無料のため、ぜひアカウント登録をしてみください。
また、オンライン診療システム、オンライン服薬指導システムについて、以下記事にて徹底解説しているので、ご参考ください。
Web会議システムの比較ポイント
Web会議システムを選ぶ際の比較ポイントは、以下の要素に注目することが重要です。
- 映像・音声の品質:
- 基本的なビデオ・音声通話の品質。
- 機能性:
- 画面共有、チャット、ファイル共有、録画などの追加機能。
- 参加者の人数規模:
- 最大参加者数、同時接続数。
- ユーザビリティ:
- 利用のしやすさ、インターフェースの直感性。
- セットアップや操作が簡単か。
- セキュリティ:
- データの暗号化、アクセス管理、プライバシー保護の対策。
- 互換性:
- 異なるデバイスやオペレーティングシステムとの互換性。
- 価格:
- 無料プランの提供範囲、有料プランのコストパフォーマンス。
- サポートと信頼性:
- カスタマーサポートの質、システムの安定性と信頼性。
これらのポイントを比較することで、自分や組織のニーズに最適なWeb会議システムを選択できます。例えば、大規模な会議を頻繁に行う場合は、多人数対応能力と安定した接続が重要になります。一方で、小規模チームや個人利用の場合は、使いやすさやコストが優先されるかもしれません。選択する際は、これらの比較ポイントを総合的に検討しましょう。
Web会議とテレビ会議(ビデオ会議)の違い
Web会議とテレビ会議(ビデオ会議)の主な違いは、利用する機材と設置場所にあります。Web会議はパソコンやスマートフォンなど、手持ちのデバイスを使用してインターネット経由で行われ、場所を選ばずにどこからでも参加可能です。一方、テレビ会議は専用の機材と専用回線を使用し、会議室など特定の場所に設置された設備で行われることが多く、高画質・高音質でのコミュニケーションが可能ですが、設置と運用にコストがかかる点が異なります。
テレビ会議システムをご検討の方は、以下記事にて詳しく解説しているので、ご参考ください。
まとめ
Web会議システムは、インターネットを介して遠隔地の人々がリアルタイムで音声や映像、資料を共有しながらコミュニケーションを取るツールです。リモートワークの普及に伴い需要が増加しており、Zoom、Google Meet、Skypeなどの無料版から企業向けの有料版まで様々なオプションがあります。個人利用や社内利用、ウェビナーやオンライン商談など目的別におすすめなWeb会議システムもご紹介しました。映像・音声の品質、機能性、セキュリティなどを考慮し、自分にあったWeb会議システムを検討しましょう。